日記的文章

おぼえがき、空想、その他いろいろ

TOARクリア感想

 ゲームの感想いつもフセッチャに投げこんでたんだけど過去のやつ探すのめんどくさいので長い文章のたぐいはブログを使ってみるといいんじゃないかなと思い、そうなりました。

 

※ネタバレがあるわよ!

 

 テイルズオブアライズをクリアしたぞ。サブクエとか全然拾ってないのでほんとにとりあえず本編をクリアした人の感想(やりこみ要素はあとで拾いにいきます)です。テイルズたぶんクリアしたのエクシリアぶりで、後発のシリーズはノータッチor挫折(面白くなかったわけじゃなくて忙しくて日にちが空く→そのうちやらなくなる悪癖があるだけです)という情けない経歴なりにシリーズの味噛みしめておいしくいただきました。ちゃんとクリアしたシリーズでは(難を含めて)D2とSとVが好きなオタクがわたしよ。

 ※シリーズの味……すなわち二つの世界/差別被差別、主人公になみなみならぬ執着をいだいてやたら追い回してくる敵、謎めいたヒロインとかそんなん あ~~テイルズ味~~と思ってやってたらシリーズ定番「雪国ステージが来たらもう終盤」がいきなり覆されてたりもしておもしろかったですね。うわ(もう)雪降ってる!!!!みたいな。初めて北海道に来た関東育ちの人? さておき「対立するふたつの世界ないし種族」モチーフは思春期に食らった初テイルズがSなだけあってマイフェイバリットモチーフのひとつであり、しっかり物語つらぬいてくれててすごくよかったです。日本語が既に危ういな

 とくに奴隷社会の掘り下げというか描写が丁寧でよかったな さまざまなパターンの奴隷社会を味わいたい人にこれから道端で出会ったらアライズ勧めればいいよなと思ったし(?)カラグリアからメナンシアまで「さ~て次の奴隷社会は~!?」みたいなノリで遊べて楽しかったです そんなノリで遊ぶなすぎる 一番驚いたのはローマ式っぽい奴隷社会を取り扱ってたところなんですよね メナンシアのことなんですけど、労働に対する報酬や家族を持つことを容認するタイプのやつ……フィクションの奴隷社会といったらたぶんカラグリアがメジャーで、シスロディアで監視社会にズラしてきて おーひねってておもしろい!となったところに三つ目で穏やかモデルも入れてきて、「よい奴隷社会もあるのでは?」とパーティを困惑させる流れ、飽きさせないつくりをしていてよかったな……うつくしげな世界の裏でえげつない行為が隠されていたところも含めて……

 戦闘もたのしかった! 戦闘後掛け合いがない……いや掛け合いはあるんだけどリザルトモーションがない!の最初寂しいなと思ってたんですが、掛け合い自体は豊富だったのと、戦闘じたいがウェイト重かったのもありリザルトカットしてテンポ良くしてたのは最終的に好印象になりました UIもできるだけ画面じゃましないようなデザインだったのよかったな。ブーストアタック・ストライクの画面映えもすさまじかった。後半バリエーション増えたらもっとよかった……いや贅沢言ってるのはわかっている わかっているけどあんだけ出来がよかったらもっとほしい!!ってなりません!? 灼熱のバーンストライクの80年代B面シングルネーミングすき。ハリボテの夏背景の前で横揺れしながら歌うやつ(?)ちょーま!せんこーが!もカワイイ。ド派手演出かつテンポが良いの最高でしたね。戦闘ほんとずっとたのしかったな~~アクション飽き性マンことわたしでも飽きずにできた 派手画面だいじ

 キャンプで支援会話支援会話ではない)見られるのもよかった……支援会話なくても会話相手選ぶとなかよしげなモーション見られるのもたのしかった。しかしオープンワールド風味のフィールドといいキャンプといい釣りの仕様といいFF15をわりとダイレクトに彷彿とさせるアレがありなんかこれ大丈夫なんだろうか!?とはちょっと思った いやキャンプまわりはさておき釣り……釣りめっちゃ……FF15じゃない!?あんまり言ったらあかんかこれ!?

 グラフィック最高~~~~~でしたね……PS4だと秘奥義とか宮殿系のフィールドでちょっとガチャつくことあったのでPS5でやったほうがいいんだと思う。しかしその宮殿というかたてものの作りが細かくて最高~~~だった本当に アウテリーナ宮殿最初見た時なにごとかと思いましたね ペレギオン→デル=ウァリスも……でかいたてもの入るたびいちいち天井眺めて口開けてしまった。また建物のデザインに込められた意図というのか、それこそヴィスキント・アウテリーナ/ペレギオン・デル=ウァリスの造形の対比がすばらしかったなと思います 共存をうたう国のあたたかさと端から人を住ませる気のないつめたさ、どちらもうつくしくはあるのですね……的な。人物の表情描写にも気合い入りまくってて大変よろしいでした。CGの表情や動作の演出が良すぎてアニメ全部やめてほしいくらいよかった。これはアニメの出来があんまりよくなかったせいもある。なんでスキットがCG+コマ割り演出なのも個人的にはすごく好きだったな ただスキットでやってほしくないところ(主に解散した仲間と話すところ)をスキットでやられるのはちょっとやだった。使い分けでやや気が合わなかった感はあれどおおむね満足です

 シナリオは超王道ド真ん中でしっかり面白くつくられていておかねかけていいものつくってくれたなあという印象です 頭わるい感想だな ちょっと展開が急だなと感じたところが何箇所かあったり、描写が足りないなと思ったところもあったんですけど、でも総合的にはここまで褒めたところ含めて満足したな、みたいな感想になる 何が良かったかってテキストが硬めだったのがすごくうれしかったですね。なにせベルセリア途中でやめちゃった理由のひとつに一部のテキストがちょっとフワフワしていて「ついに(わたしが)対象年齢から外れてしまったか…」と感じたことがあったので、今回ギャグテイストのテキストも込みで読みやすくてうれしかったなあ

 よかったところはこのあとメインキャラ別にしゃべるので足りなかったと思ったところだけ先に書いておくとヴォルラーン周りがちょっと薄すぎじゃないだろうか……アルフェンの対の役割で事実上のラスボスなのに……なんか地味じゃない!? アルフェンと同じ出自で、後発の〈王〉で、だけど決定的に道をたがえた……おいしいポジション満漢全席なのにフワッとしか語られないままやたら元気にぐいぐい来るからぜんぜん気持ちが盛り上がらないっていうか付いていけなくてびっくりした。何かもっとこう……なんかないのか!?になっちゃった……最後まで。ざんねん。ヴォルラーンに限らず敵方の描写が全体的にうすあじだったなあ。アウメドラが一番キャラ立ちしてたけどデザインがコテコテすぎてちょっと面白くなっちゃってたしな……

 あとサブキャラのデザインがおおむねモブなのも寂しい。デダイムの側近の人(名前忘れた)とかキサラの幼馴染(名前忘れた)とかアバキールの……目とか……もうちょっと大きくたっていいじゃないですか……!!あんな「モブです!!!!!!!!」って顔面で主張せんでもええやないか……フィアリエはかわいかったですね。パーティキャラは顔も描写もがっつり尺取ってた感があるので(おかげさまで大満足です)なんかそこで力尽きちゃったのかなあ……と思ってしまった。もう一声ほしかったところです

 あとアニメこのクオリティでやるならもうやらんといたほうがいい……すまん……ラストシーン全部アニメで正直ちょっと残念だと思ってしまった。CGで見たかったな。エンドロールのイラストはよかった。過去のふりかえりが線画だけで未来の絵に色ついてる演出とてもいい。ありがとう。

 

 パーティキャラが6人ですくなめだったせいなのかひとりひとりの描写がめっちゃ濃くておいしかったからひとりずつ所感とか書くか

 

アルフェン

 めちゃくちゃ主人公をやっている人だ!!ふだんというか近年はネームレス主人公のRPGばっかりやっていたので最後まで自我たっぷりのトッポ的ネームド主人公たべるのが久しぶりだったこともあり三百年噛んでもまだ味がする長持ちガムのあじわいでした。やさしい理想論者。最終的にテイルズの主人公っぽい主人公でしたね。でも少年ではないのでおとなっぽいというかもの分かりとか割り切りのいいところもあって好感のもてる青年だった……結構ものごとをすぱすぱ決めるし主張もはっきりしているので見ていてストレスがない。くたくたへなへなになるのティスビムくらいで……あとずっと元気。ガッツがある。なにせ気合で炎の剣を振れる男だから……

 でものちのち気合で炎の剣振ってますって言われても、そうか……って納得できてしまう背景というかキャラの作りがおもしろいなと思っていました 「痛みに触れる」ことがテーマのひとつとしてある物語なので(だから中盤で痛覚をとりもどすのだし)、たぶんそこが便利になっちゃいけなくて、痛くても剣を握り、シオンの手をとる人でなくちゃいけないんだろうなあ

 炎の国に生まれ(実際の生まれでなく物語のはじまり的な意味で)、炎の剣を握り、性格も烈火のような人が作中のお色直し(お色直しではない)で装束が黒→白に変わるの面白いよね なんか印象が炎によって作られた炭とか鉄から、炎のもたらす光になったみたいで……他のキャラもそうだけどテーマが一貫していて気持ちがいい 壁を壊すとずっと言い続けて最後までそのとおりにしていたところも。ブレない主人公はよいもの 古事記にもそう書いてある

 あらゆる意味で年長だからかテイルズの主人公にしてはお行儀がよくて面倒見がいいなという印象がずっとあったんだけど、そのいっぽうで主に敵方への主張がものすごくきついというか強気というか無礼なところがすごく好きだった。やりたいことがはっきりしているからときどき味方にも結構容赦ないところ……容赦ないなと思ったのがテュオハリムとリンウェルがダナレナそれぞれの葬儀の様式の話で揉めたとこで思いっきり突き放したところ(しかも脅しつけじゃなくて「そうならないでほしい」とは思いつつ本音だったっぽいところ)なんだけど、そういうところも好き 迷ったり悩んだりはするけど一度自分でこうと決めたらそれを絶対貫こうとする厳しさ、自分で自分の手綱を握ること、自分自身の主になること、すなわちジルファの教えを貫徹しようとしているからなのかなと思うと、なんかこう……偉い!!となる 偉い!!!は違くない? 違うか。わたしは好きです

 そうジルファ、あまりに退場が早くて本当につらかったんだけど、最後の最後までロウと存在を共有していて、出会いから別れがあまりに早かったからこそ、重要な教えを残してくれた彼のことをずーっと覚えていてずーっと話題にするところ、作中で幾度か語られた「過去を忘れることなく明日のために生きる」の象徴らしくてすごくよかったですね 舞台装置として殺されたわけではないと思えたのがよかった(嫌な見方)。死者は生者の心に生きつづけるというか、アルフェンが自分の中でずっとジルファを生かしているところ トテモ スキ スキスキ宇宙人になっちゃった ジルファを通じてロウときょうだいムーブしているところも大好きですね 戦闘後掛け合いの腕相撲で張り合うのあまりにカワイイでしょうが

 特にシオンとテュオハリムとの関係がす~ごい好きだったな シオンはもう…言わずもがなというか…語る暇があったら本編をやったほうがいいと思う(?)けっこう序盤からストレートに気にかけていて、というか好きで、ぐいぐい行ってたのがわりと新鮮に感じた。ところで青の差し色あんな終盤まで引っ張ると思わなかったんだけどあれ本当にかわいいね アルフェンのかわいげがすごい。シオンが「青の差し色がいいわね」って言ったのあれ全然あの時点では深い意味なかっただろうに本当にずーっと覚えてて、あの鎧のマフラーどころか最後の白い服の差し色にまでみてみて青入ってる!!!ってしだしたのかわいすぎてどうにかなるかと思った そんなアルフェンのこと、シオンは大好きだよ……(自明)ヒーローヒロイン結婚オチを作中でやられるの実はそんなに好きじゃないんだけどアルシオについては「よかったね」しか特に言うことがない。FF15やったあとだと生きて結婚してくれただけでもう本当によかったですよ(15を引きずりすぎ)。一生幸せに暮らしてくれ

 テュオハリムとの関係にしっかりオチがついてくれてるのめっちゃ嬉しくてウワ~~~ってなっちゃったな レナの代表⇔ダナの代表、いいじゃん……最初にこのふたりめっちゃいいなと思ったのが星舟じゃないほうの船のうえでの会話で、テュオハリムのもってまわった言い回しにアルフェンがしっかり付いていって渡り合っているところ、ここなんか……外交っぽい……頭いいんだなアルフェン……って思っていたところにこのオチが付きましたでしょ!? なんか胸いっぱいになっちゃったな。あとテュオハリムが基本的に後ろ向きな人だから、それをアルフェンが……うんざりしたり遠巻きにすることなくまっすぐに前向きに修正してくれるバランス……すごく好きだったな 支援会話支援会話ではないです)でテュオハリムが音楽について「未練がましいと思うかね」と言ったのに「それは未練じゃなくて願いとか望みっていうんだ」って言うところアルフェンが大好きすぎて縋り付きたくなってしまった それでそのあとはアルフェンが将来の相談をして、テュオハリムがアドバイスをして、眠ったアルフェンに「…ふ」と微笑むだけで何も言わないの、この、この関係…………議論ができる関係でかつことばのない時間も過ごせる関係 ありがとう こういうの大好きだ はあ このふたりの関係と会話、すごく知性を感じるのに感想が頭わるくて恥ずかしいです

 あとはシンプルに諦めの悪い主人公が好きなのでシオンを犠牲にすることをずっと否定し続けて、何度二択を迫られてもヤダ!!!!!!!!!!!!!!!って言い続けてるところが好きでした 好きなところしかないな。好きな主人公だった

 

シオン

 アルフェンが王道主人公ならシオンもたいがい王道ヒロインの味つけでそりゃ食い合わせいいはずですよね 牛丼と紅しょうが(もっと他に言い方なかったか?)出自が出自なので序盤のきっついツンとか仲間との衝突もあんまり気に障らなくて味つけがうまい。もともと素直で寂しがりで年相応の女の子なんだ、茨さえなければっていうのを物語でものすごく丁寧に紐解いてくれるのがうれしかった。炎にとっくり炙られて溶かされる氷。

 腹ぺこ要素がギャグっぽく作用してるけど生まれてこのかた人との触れ合いに文字通り恵まれなかった子の要素として腹ぺこがあるの、深読みするとあんまり笑えないよな……あとから茨じたいにも飢餓の要素があるとわかったときは徹底しているなあとなった 生まれながらの孤独がもたらす飢餓……自分に触れても平気な顔をしているアルフェンの存在なんかぴかぴかのジャムクッキーに見えたことだろうにそれでも自分から触れるのをためらっていた時期、あまりにいじらしくてかわいそうでかわいくてどうにかなりそうだった

 茨とともに生まれ、どうせ誰にも触れられないならと心にも茨を鎧っていた子が他人のぬくもりを知って心を知って、愛してしまったからってひとりで死のうとするのもさあ、もうほんとやめてくれよ……いいから結婚してくれよ……となったというか、ほんとうに不憫すぎてなくしてしまうには惜しすぎてアルフェンと幸せになる以外物語としてNGでしょ(強火)とまで思ったのでアルシオは誰がなんと言おうと結婚エンドでいいんだよ 結婚してくれてよかったしそう思わせてくれる物語でよかったな。

 アルフェンを除けばリンウェルとの絡みが好きだったな 彼女と最終的にハグしてくれてほんと良かったし、その前のスキットで「最初当たりキツかったよね」みたいな話をして、それで気まずくならずに笑いあえる関係になれてて本当によかった。何回ほんとうに良かったっていうの? だって本当によかったんだよ……最後のアニメでリンウェルと手握る、ハグするところ、ウワ゛~~~~~~よかったね゛~~~~~~~しか言うことなかったもんな。だってもう誰にも「触っちゃだめ」って言わずに済むし、誰にも痛がられずに済むんだよ シオンにとってそれがどんなに望ましかったことか……

 あと声がすごく好き 低音はかっこいいし高い声は素直に女の子っぽくて、基本落ち着いた喋りをするところ 要素だけ見るとけっこうごてごてのヒロインだと思うんだけどあんまり脂っこい感じもしなくて、素直にかわいい…と思えるヒロインでほんとによかった ヒロインだけあって物語を通じた変化もかなり大きく、戦闘中の掛け合いとかキャンプの会話の馴染みぐあいとかの変わりようが楽しかったな。後半の素直カワイイ感じも好きだけど初期のアルフェンとのブーストストライクの後に上司と部下みたいなやりとりするところも好きだった。こんなこと書いてるとまた最初からやりたくなるな。

 アルフェンにぐいぐい来られておろおろしてるときが一番かわいい。

 

リンウェル

 キャラデザがめちゃくちゃ好き。立ち絵よりCGのほうが数倍かわいく感じる。つやつやの黒髪といい耳にかけた髪の数束のたゆみぐあいといいおっきな目といいおようふくといい……そのうえふかふかのフクロウまでいる 完璧 おようふくの胸元から脇にかけてのシワの自然さが好きでいつもそこばっかり見ていた。なんか変態みたいだな。これは別にリンウェルだけの話でもなければおようふくだけの話でもないけど、女性陣に露骨なお色気要素がないところ個人的にすごくありがたかったですね。

 一族ごと迫害されたあげく目の前で皆殺しにされてる人生ハードモードどころではない子なので、種族間対立における対立種族に対しての不信要素をいっしんに担うにふさわしい……といったらあれだけど、そりゃそうなるよなという納得があったので前半の当たりのキツさやレナへの口の悪さがストレスにならなかった シオンとおなじくキャラをうまくデザインしているのだなあ。過去が過去だし、それに14歳だから、種族まるごと恨んでもさもありなんとしか言いようがないけど、仲間の助けを得つつ自分で「種族ではなく個人を見よう」の姿勢に落としこんだのえらい……えらすぎる。表彰。

 パーティのダナ人でもっともレナの抑圧をつよく感じてかつ実被害もどえらいことになっている子だからこそ、そういう結論に達してくれてよかったなと思うし、最後にレナのシオンとハグしてくれてほんとにほんとによかったです。どんだけハグがうれしかったのか。うれしかったよハグ……リンウェルとシオンがそのようになれるのだから、ダナレナのみなさんもそうなれるといいよね シオン自身に出会い頭キツかったよねって言われたときその時はよく知らなかったから……って顧みられるのもえらい。賢い子だな……

 こんなに賢いのにロウのアピールがまったく伝わってないっぽいのは様式美だね ロウとじゃれあってるのかわいいと思うんだけど(主にロウが)もじゃもじゃやっているのを見るのはなんか痒くて直視できなかった いや悪い意味でなくね。なにかとフルルけしかけるのは親愛のあかしもあるんだろうけど普通に髪むしられるの痛そうなので加減してあげてほしさがある。

 それはそうとフルルが変な語尾でしゃべるマスコットじゃなくてよかったです。

 

ロウ

 服を着てほしい(着てる)。着てるんだけど着てないも同然の服すぎて仲間になってからしばらく不安だった 雪国でノースリーブはおやめなさいよ……服を着てください(着てる)。百歩譲って格闘家だからノースリはいいとして(?)腰の横ちょのクソ深スリットはいったい何なんだ ていうかあの布自体がペラペラで腹筋も透けてるし背筋も見えるしでお前そんなんだから防御力が低いんだよ 服を着なさい(着てる)。

 文句いいつつ服のヒラヒラが楽しくてメナンシアまではしばらくパーティトップにしていた。しかしいかんせん防御が低くてすぐ死んじゃうため後半はベンチあたために徹していた……ラスダン装甲敵も出なかったしな 戦闘面でちょっと不遇だった気がするのはわたしのプレイスタイルのせいかもしれないしそうじゃないかもしれない。

 パーティにひとりは必要なおつむ弱めのなぜなに要員だから事態が複雑化してきたストーリー後半にいぶし銀の活躍をしていた印象 とはいえ頭が悪いわけじゃなくて自分の役割をよくわかっている手触りが好きだったし、わかんないからって問題を放棄したりはしないんだよね よく悩むし……あんな別れだったから仕方がないけどジルファのことをずっと気に病んでいた、って言い方が正しいのかわからないけど、なんだ、話し足りなかったことをずっと悔いている感じがしたので、そのたびアルフェンが居てくれてよかったなあと思った ジルファのことを思い出すときひとりにならずに済んでよかったよね。

 表情がくるくる変わるのがかわいくて見ててぜんぜん飽きない顔 片目だけを細めたり片眉だけを上げたりアシンメトリな表情をとることが多くて、ロウの表情を見るたび今回のすばらしい表情エンジンに感謝したな……声の演技もとてもよかった。戦闘がらみの掛け合いが元気 リンウェルに「やっと出番きたね」みたいなこと言われたときの「ほかにもいろいろできるし!!!!」がかわいくて大好き アルフェンになにかと張り合おうとしたり、ストレートに懐いてるところも好き かわいい。かわいいしか言うことないんか? あとテュオハリムのこと大将って呼ぶところも好き。

 服着ろ服着ろ言っといてなんだけどエンドイラストのサスペンダー(だったよね?)似合わなさすぎて面白かったのでやっぱ服着ないほうがいいのかもしれない。

 

キサラ

 この人顔面が美しすぎませんか? いやみんなすばらしいCGモデルのおかげで全員顔はうつくしいんだけどアップになるたびひときわ輝きを感じるのはこの人とテュオハリムのメナンシア組だな……と思った とにかく顔がよくて背中がガバガバの人 全然関係ないけどわたし釣り要員テュオハリムだと思ってたからこの人が釣り竿持ち出したときめちゃくちゃびっくりした

 アルフェン以上にパーティの失言をフォローしてくれる人だからお母さん…お母さんてより思いっきり「保護者」の味わいだったな テュオハリムの巣立ちをこっそり寂しがてるところとかモロにそう。このポジションの女性キャラにありがちな年齢とか婚姻いじりがなかったのすごくよかったです。最近のゲームじゃそんなことないか。リンウェル中心にお母さんてよく言われるけど、それもすごくフラットな扱いだったなと感じた そういえば今回メシマズもいなかったな よいことです

 最初お兄さんを亡くすところでテュオハリムをバチクソに責めるじゃないですか、わたしあそこテュオハリムに同情的だったので悲しいのはわかるけどそんなに怒らんでも…と思ってしまったんだけど、自分がテュオハリム自身ではなく理想を透かした虚像を見ていたことを自覚して、他者の掲げた理想に身を委ねるばかりであった自己を「それもまた奴隷だった」と旅のあいだくりかえし顧みてくれるから なんて理性的な人なんだろうか…と大好きになってしまいましたね 全員大好きなんですね。そうして最終盤になってテュオハリムを…満を持して…「テュオ」と呼ぶでしょ!?あそこめ~~っちゃ良かったな 長い時間をかけて、自分で考えて、かつて仰ぎ見ていた人のとなりに、おなじ景色を見る位置に自分を置いた瞬間、とわかる呼び名の変更 あすこの会話うつくしくて驚いてしまったしなんならちょっと泣いちゃったな テュオハリムとの関係が、旅のなかで醸成されてうつり変わって着地する関係が好きすぎる 理性を感じる……本人のいないところで彼を「あの人」と呼ぶ距離感も好き

 テュオキサ、恋愛文脈でも読める描写をされていることは重々承知のうえで絶対恋愛関係になってほしくなさがある これはわたしの好みでしかないんですけど、アルシオとロウリンで恋愛文脈はお腹いっぱいなので頼むここだけはニアリー男女バディ文脈であってくれ…………という個人的な……願望……があり、実際そのように無理なく読める塩梅だったのがものすごくありがたかったです。あの流れのテュオ呼びに対等な友人関係の萌芽を見出してしまったので……よき友人であってほしい ここは結婚しないでほしい~~~~~これは本当にわたしの願望でしかない……だから(?)エンドイラストで元気に釣りキチやってるの見てめちゃくちゃ安心してしまいました 美人はシンプルなおようふくでも輝くね……

 オレンジグミ爆買いしたあとに絶望的な声で「こんなに…ッ使ったのか…!?!?」て言われるのが好きすぎていちいちグミ爆買いしてた。節約キャラ好きだけど度が過ぎてるの指摘されたらちゃんと反省するところも好き、というかキサラに限らず基本みんな怒られたら謝るのえらいなあと思っていた ものわかりよいパ

 

テュオハリム

 このひとの顔面と声目的でアライズ買ったんですけど買ってよかったのでこの顔面と声にあらためてお礼を言いたい。ありがとう。礼拝。キサラさんの顔面がよいといいましたがこの人はまた段違いにいいです 顔が……よすぎるね!!!本当に顔がいい。前髪から覗く瞳が神秘的……カラーリングもいい 褐色肌、琥珀の瞳、燃えるような赤毛!助けてくれ レネギスのモブになってしまう あのモブ腰つきに言及してるのがセクハラだなと思いました。なんの話? あとボイス加瀬康之マジ大感謝本当にありがとう 語尾のかすれで白米どころか稲食える

 大好きポイントが多すぎてどこから語ればいいのかわからない、わたしはまず顔のいいポンコツ野郎が弱点なのでポンコツ要素が好きです、滝壺のやつとか……いやポンコツっていうとちょっとニュアンス違うんだよな なんだろう トンチキ優雅マン? 滝に飛び込む危険じたいを指摘されてるのに「滝の下には滝壺があるものだ」を「何言ってんのこいつ?」みたいなニュアンスで言い返す悪気のないふてぶてしさが好き……でもそういうズレをまったく気にしていないわけでもなくて、空気が読めない自覚があり、まっとうな指摘を受けるとすぐ謝るところとかも好きなんですよね 傲岸不遜とみえてむしろ逆みたいな どっちかっていうと後ろ向きで自分のなすこと考えることに自信あるほうでもないのかなっていう このバランス

 で、そういうバランスの性格になった理由がちゃんと生まれ育ちにもとめられているデザインが好き レナ基準で自他ともにみとめる変人で、レナらしさに欠けた自分がレナ人のうらやむ支配層に属しているギャップに思いなやむ人 私事都合のトラウマにうつくしい理想をかぶせることを罪と呼ぶ人 でも動機がどうあれ多くのダナ人が慕い、一部のレナ人の思想すら変えるほどの理想郷たるメナンシアを作り上げたのは事実で、それが心からの理想でなかったとしても「実現できてしまう人」である、という造形がほんとに好きですね 望むと望まざるにかかわらず、テュオハリム自身の認識がどうであろうと、持たざる人ではけしてない、っていうのが…

 だから悩みのスパンがすごく長くて、なんだかいつも憂えているような理由が明かされるのも終盤で、そこでやっと自分の立場や能力、犯した罪、自己の性質のあいだにあるギャップを埋めて使命と向き合うって流れが丁寧に描写されていて、なんていうか、味わい深いキャラクタだったなあ……悩みのポイントが複雑なんだよな やれるんだからやればいいじゃんとはならないところ 実際に行ったことや人柄を褒めそやされても、実力社会のレナにはそぐわない性格であるにもかかわらず友を下してしまった過去をずーっと悔いて、しきりに「そこまで有能な人間ではない」と憂えたふうに首を振るところ そういうところを辛抱強く押してくれるキサラと、あとアルフェンがすごく好きだったし、最終的には得難い友として認め認められとなってほんとによかったです ほんとによかったですしか言ってないな でもエンドイラストでアバキールとフィアリエとヴァイオリン弾いてるの見たときマジで「よかったね゛え゛!!!!!!」って声出ちゃったよ

「剣を振るだけでなく、音楽でみとめられる世がくれば」とも言っていたので、それが叶って、テュオハリムが「変」ではなくなる世界が来てくれてほんとによかったでしょうがよ…………

 けど最後のイラストで胸めっちゃ開いてるスーツ着てたのちょっと動揺しちゃったな。なんですかあれは 服を着なさい(着てる)

 

 ひさしぶりにたっぷりRPGできて楽しかったな サブクエとかまだぜんぜん回収してないのでもうちょっと遊びます。最終戦前にスキット大発生したのめちゃくちゃウケたな…